これまでの仕事

2020年11月
今回は半年程前にお父様が所有されていた青山の物件を片付けさせていただいた方からの再依頼でした。
お祖父様の時代に建てられた別荘を整理して相続したお姉様が今後も利用されるとのこと。

不要なもの、使うもの

古く立派な家具や書籍、飾り物がある中、ご兄弟が置いておかれた生活用品なども混在し、処分するものと残すものの仕分けに時間がかかるお宅でした。
私たちに声をかけていただく前に、ご自分たちで食器や衣類などを出して仕分けが半ば進んでいました。
地元の遺品整理業者さんに見積もりを依頼された後、料金的にももっと納得のいく片付け方がないかとのご相談でした。

自力で出来ることをする!

途中までなんとか仕分けを進めていて、手に負えなくなりご相談いただくと言った事が多々あります。多くは①捨て方が分からない。②混在していて仕分けが難しい。③疲れてしまいこれ以上無理!が理由です。
行政のゴミ回収を利用して廃棄できるものは自力ですることをお勧めしました。その場でお兄様と市役所分署にゴミ収集のパンフレットを取りに行き、粗大ゴミの捨て方も確認しました。
一回に何点まで出せるのか、処分チケット料金など計算し、業者さんには最小限のものをお願いすることになりました。粗大ゴミ、資源ごみの出し方を確認し、仕分けにかかる日数などもお伝えして、私たちチームKは1日のみ、お手伝いに伺うことにしました。

意外と時間がかかる食品の処分

当日、まずは仕分けの手が届いていなかったキッチンにとりかかりました。
大量の飲み物や食品が保存されていました。食品は中身を出して、容器を燃えるごみ、資源ごみ等に分けますが、瓶詰めや缶詰め、複雑に包装されたものなど、手間がかかるものがたくさんあります。
1人は食品の仕分けにほぼ一日かかってしまいましたが、これに寄ってダンボール5~6箱分の食品類を行政のごみ収集に出せることになりました。
これほど大量の食品を保存しておく理由があったのか…。こまめに見直す必要があったと感じます。
粗大ゴミに出す家具類は出口に1番近い部屋に一まとめにし、ご兄妹2人で運び出せるようにしました。
こうして自分たちで出来ることをするだけでも費用の何割かは抑える事ができます。的確なアドバイスと最小限の費用で思い出の家が整理出来た事を喜んでいただきました。

目を疑う状況

2021年4月
何があったのか…
病んでいます。

勝手に体が動き出す

2人で大きなため息を吐くも、こうした状況を目の前にすると、体がムズムズ動き出してしまう私たち。
片っ端から仕分けしてゴミ袋に入れていきます。所々天井も剥がれ、窓ガラスも割れ、何が出てくるか分からない。
無言。ひたすら手を動かす。

どんな暮らしをしていたのだろう?
持ち物や散らかり方を見てそう思わずにいられません。お子さんが最低でも2人いたはず、床にタバコの吸い殻や、釘、コード類がゴロゴロ…。
お金に関して苦労している人はたくさんいます。でも、その全ての人がこのような暮らしぶりになる訳ではない。

どじょう発見!

釣りが趣味だったようで釣具がたくさん残置されていました。水槽の中を掃除しようとすると、ウニョ…ウニョ…ギャッ‼️何かいるよ。2人で恐る恐る下に残った水を掻き回すと、なんとどじょうが2匹生存してました。凄い生命力。近くに川も池もないのでせっかく生きながらえたのにさよならしました💦
このお宅でリサイクルや換金できるものはなく、全て処分となったため運搬費処分がかさみ、家の広さはほぼ同じ手前のお宅の倍の費用がかかってしまいました。

追加費用がかかるもの

主人が清掃の仕事をしていたそうで、プロ仕様の清掃道具や薬剤、コーキング剤が建て増しした物置に相当量残置されていました。
一般廃棄では処分できないものもあり、こうしたものは追加料金がかかってしまいます。
3日間の作業でここまで綺麗にしました。
チームKの2人とお世話になっている業者さんの男手を借りての作業。
ゴミ屋敷の片付け依頼が益々増えているとのこと。住んでいる人の心身の健康状態も気になります。
散らかっていると見えなくなるものが増えて新たに買ってしまう。日頃の我慢をくだらない品物を買うことで解消する。
悪循環が蠢く物件でした。
施主様のホッとしたお顔が忘れられません。

『チームK』史上最も手強いお仕事

今回のお宅は賃貸物件でした。
道路側に建っているもう一件のお宅が、持ち主が亡くなられた事で売却となり、奥に建つこちらのお宅も同じ不動産屋さんに売却されましたので、道路側のお宅と同時にチームKで片付けを請け負いました。
手前のお宅は極一般的な一戸建て、高齢の奥様が亡くなる前まで住んでおられたので、昭和の良き雰囲気を残したお住まいでした。

入り口も裏もゴミの山

裏手の物件は佇まいからして、何やら訳ありなムードが漂っています。
古い引き戸のお宅の周りは壁との間が50~60cm程しかなく、そこに積まれた自転車3台、タイヤ、ガスコンロ、壊れた傘、釣り道具、使用済み電球などなどなど…山積み。奥に踏み入ることができません。

夜逃げされてしまった‼️

持ち主である施主様にお話を伺うと、家賃滞納のまま、一夜にして夜逃げされてしまったと。
それから3年間、途方に暮れた施主様、手続きを踏んで今回の売却に漕ぎ付きましたが、その手続きが終わるまではオーナーでも勝手に処分する事が出来ない荷物(以下に詳しい情報があります。https://chintai.guide/2017/05/nightflight/)は夜逃げしたそのままの状態にありました。冷蔵庫の中までも!!